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大室南部神楽の神戸公演を実現する会

[ 開催の趣旨と、ご協力のお願い ]

 東日本、熊本とつづいた震災におきまして、被害にあわれたみなさまに心よりお見舞い申しあげるとともに、犠牲になられた方々とご遺族に対し、深くお悔やみ申しあげます。
 

 大震災による東北三県の復興、再建の現状は、日々私たちにもニュースとして届きますが、まだまだ道半ばの感は否めません。
 私ども
(神戸こども総合専門学院-田中英雄理事長、神戸よろず相談室-牧秀一理事長)が4年前に企画した石巻、気仙沼へのボランテイア活動は、さまざまな人たちとのつながりを生みました。今もそのつながりは続いています。
 そのつながりの中に「大室」という小さな漁村があります。石巻北端に位置する三陸リアス式海岸にある十三浜のひとつです。50軒ほどの集落は2軒を残し津波に呑まれ、壊滅的な被害を受けました。その後、暮らしの再建、漁業復旧に向け懸命な取り組みが続いていますが、しかし、それを支える人がいなければ、どうすることもできません。そのため神楽を復興させようとよびかけた、ある人は次のように言います。

 

形のあるものが、みんな押し流され「形のないもの」が残った。それが神楽です。
神楽を心待ちにしている人が、かならずここにやってくる。これが復興の芯になります。

 

 神戸大震災においても、たくさんのひとが住み慣れたふるさとを出ていかざる得ませんでした。たとえば長田区では、20年を経た今日でも7割ほどの人が戻ってきただけといいます。さらに復興支援住宅(災害復興住宅)と呼ばれる高層の恒久住宅の建設が、兵庫県によって行われました。仮設住宅よりもプライバシーが守られ、利便性がある反面、近所付き合いのコミュニティが形成しづらいこともあり、孤独死の問題なども増えています。震災で散り散りになった人々がふたたび集まり、村や町が息を吹き返し、ふつうの暮らしが息づいてくる。それが真の復興です。
 

 「もとの故郷をとりもどしたい。」そんな神戸と同じ思いを抱いて舞う「神楽」を神戸に呼ぼうという計画が、私たちの間で持ち上がりました。大室の人たちの「神戸の復興ぶりを見たい、元気をもらいたい」という気持ちと「大室の元気のもとに触れてみたい」という思いが重なり、幸いにも生田神社と湊川神社のご協力を得て、今回実現のはこびとなりました。子どもたちを含む、総勢17人の人による歌舞ですが、その団体をお招きするにあたって、是非みなさまのご協力を、よろしくお願いします。

 

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[ お礼 ]
上記に掲載した趣意書による企画は2016年9月18日に実施されました。
ご協力いただいたみなさまに深くお礼申し上げます。

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